「CROSS MALL(クロスモール)」でEC 物流の最適化を実現!基本機能と連携機能を紹介

「CROSS MALL(クロスモール)」とは、ECの運営の業務を一元管理できる受注管理システムです。効率よく売上アップを目指す事業者に利用されています。上手に外部連携すれば、物流を最適化できます。

 

当記事では「CROSS MALL」の基本情報と必要な費用、便利な機能、効果的な外部連携を紹介。導入の検討に役立ててください。

 

「CROSS MALL(クロスモール)」とは|EC 物流を最適化するクラウドサービス

「CROSS MALL(クロスモール)」とは、ネットショップの一元管理に便利なクラウド型の受発注管理システムです。まずは基本情報をチェックしましょう。

 

「CROSS MALL(クロスモール)」の特徴

「CROSS MALL」最大の特徴は、ECカートやモールの複数店舗運営における物流の重複作業を解消してくれる点です。商品登録・発注/仕入れ管理・受注管理・在庫管理を飛躍的に効率化します。

 

ショップ間における在庫の連動はもちろんのこと、モールの仕様変更や、セキュリティ対策も「CROSS MALL」を通じて一括で対応ができます。

 

またクラウドサービスの特徴ともいえる「どこから、どの端末でもアクセス可能」な点も利用上のメリットです。セキュリティを担保しながら、倉庫、店舗、事務所、外出先など複数アカウントから操作ができます。

 

対応する主なECモール・カートは以下の通りです。

対応モール
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング
  • PayPayモール
  • ヤフオク!※
  • Amazon
  • auPAYマーケット
  • Qoo10※
  • eBay※
  • SHOPLIST
  • ZOZOTOWN※

ほか

対応カート
  • BASE※
  • Shopify※
  • MakeShop
  • Facebook/Instagramショップ機能
  • 自社サイト・カート

ほか
※一括商品登録は対応していません。

 

「CROSS MALL(クロスモール)」にかかる費用と料金プラン

「CROSS MALL」にかかる費用は、従量課金制ではなく月額制です。初期費用は無料で、月額5,000円から利用できます。

 

料金プランは以下の通りです。表は横方向にスクロールできます。

プラン名スーパーライトプランプラン1000プラン3000プラン5000プラン15000
月額料金

5,000円×サイト数

(3サイトまで)

9,000円×サイト数14,000円×サイト数18,000円×サイト数23,000円×サイト数
商品数

1,000点まで

(オーダー500件まで)

1,000点まで

3,000点まで5,000点まで15,000点まで

 

例えばYahoo!ショッピング内で2店舗、BASEで1店舗運営していれば、「基本料金×3」となります。1モールを「1」とは数えないので注意しましょう。

 

従量課金制ではないため、1店舗あたりの受注数が多いほど、お得に利用できます。

 

受注管理システムの基本と導入のポイントを以下の記事で詳しく解説しています。

受注管理システムとは?基礎基本や導入のポイントを徹底解説!【保存版】

 

「CROSS MALL(クロスモール)」の基本機能

shop

次に「CROSS MALL」の物流の効率化に便利な9つの機能を見ていきましょう。

 

機能1.商品の一括登録・出品

商品の一括登録・出品が可能です。取り扱う商品数が多ければ多いほど、CSVの編集作業をショップごとに行うのは煩雑な作業でしょう。作業負荷がハードルになり、店舗を増やすことを諦めてしまえば、機会損失を生んでしまいます。

 

商品の一括登録ができれば、新たなショップの立ち上げやセール時”タイムセール”などのキーワード差込や価格改訂も簡単です。

 

機能2.在庫管理

複数店舗における在庫管理の一元化も徹底できます。カート・モールを超えての在庫連動はもちろん可能。どうしても発生してしまう在庫連動のタイムラグ(平均5〜10分)が気になる「売れ筋商品」に対しては、サイトごとに在庫を自動振り分けする設定も個別にできます。

 

欠品を恐れて過剰に在庫を持ってしまうリスクの低減や、それに伴う保管費用の削減が図れます。

 

機能3.商品の複製

商品を複製する手間も削減できます。モールやカートを超えた商品の複製時、「CROSS MALL」は同じ内容をそのまま反映するだけではありません。

 

自由に項目の紐付けができるため、追加で編集する時間が削減可能です。キーワードの置き換え・編集機能で「Yahoo特別価格!」から「楽天特別価格!」といった複製時の変更も楽に行えます。

 

機能4.受注・注文の管理

受注・注文の管理機能では、各モールやカートにログインせずに「CROSS MALL」内での操作が実現します。そのため売れ筋商品の比較も容易で、売上げアップにつながった例もあるそうです。

 

注文ステータスの詳細設定で、メールの一括送信、受注書・納品書・送り状用データなどの伝票一括発行もでき、作業時間の短縮になります。

 

機能5.受注処理の自動化

受注処理の自動化は作業負担軽減に大きく影響します。セール時や休み明けで膨らむ各ショップの受注、出荷に間に合わせるために慌てて処理をすれば、出荷漏れや確認漏れの原因になります。

「CROSS MALL」で自動化することで以下の自動振り分けが可能です。

 

  • 「出荷待ち」「入金待ち」「要確認」などステータスの振り分け
  • 商品ごとの「おまけ添付」や「送料無料」、「離島届け」などルールごとの振り分け
  • 「ラッピング」「ギフトボックス」「納品書なし」などギフト対応の振り分け

 

細かな設定を要するため、実際に正しく稼働するかシミュレーション機能も搭載しています。

 

機能6.発注・仕入れの管理

発注から仕入れ・入荷までの工程が「CROSS MALL」内でシームレスにつながります。以下の通りです。

 

  • 色やサイズで細かい発注点の設定が可能
  • 発注候補データをボタン1つで作成※仕入れ先ごとに分けられる
  • 発注候補データから発注書を発行
  • 発注データに基づき入荷数を入力し、発注残管理

 

発注からデータが紐づいているため、ヒューマンエラーの発生を抑制します。

 

機能7.セット品の管理

福袋のようなセット品の構成要素を登録・管理できます。色やサイズ単位の細かい指定も可能です。

 

「構成品のうちの1つが売れれば、連動して他の構成品も在庫を落とす」といった設定や、セット品と単品の在庫数の一本化ができます。

 

在庫配分の手間の削減と適正在庫の維持に効果的です。

 

機能8.売上データ分析

「CROSS MALL」で管理しているサイト全体での売上データ分析ができます。全サイト集計、サイト別、商品別、カテゴリ別など、様々な角度から分析します。

 

各サイトごとのデータ集計時間の削減され、そのうえ生産計画・販売促進計画の立案に役立ちます。

 

機能9.ネットショップ・実店舗・卸の連携

「CROSS MALL」とPOSシステムとの連携で、ネットショップ・実店舗・卸の在庫連動が実現します。

 

基幹システムとも連携すれば、商品マスタ・在庫・注文といったすべてのデータがつながり、より精度が高く、効率の良い運営が可能です。

 

物流をさらにスムーズに!「CROSS MALL(クロスモール)」と連携可能な在庫管理システム

 

「CROSS MALL」はECサイト上の受発注管理を行う「受発注管理システム(OMS)」と呼ばれるシステムに該当します。それに対して、実際に倉庫から商品が入出荷する際に必要になるのが、物流作業のサポートを行う「在庫管理システム/倉庫管理システム(WMS)」です。

 

一般的に効率の良いEC運営ではこの2つを利用します。「受発注管理システム」と「在庫管理システム」間で、CSVなどを介さず、スムーズに連携できるかどうかがシステム選定のポイントです。

 

「CROSS MALL」は3つの「在庫管理システム」とAPI連携に対応しており、併せての活用が有効です。いずれのシステムも倉庫での入出庫に応じた在庫の連動、商品マスタの連携ができます。

 

ここでは3つのうち、どの「在庫管理システム」と連携するのが自社の運営にあうのか、それぞれのサービスの違いと料金について解説します。物流バックヤードの効率化は、売上げを伸ばす契機になります。ぜひ検討してみてください。

 

スマホで簡単!スタートアップ企業におすすめ「ロジクラ 」

10,000社以上の導入実績を持つ「ロジクラ 」は、倉庫でのピッキング・検品時にスマホでバーコードスキャンができる在庫管理システムです。高価なバーコードリーダーを購入する必要がなく、操作の慣れたスマホで簡単に操作できます。

 

利用料金は以下の通りです。

プラン名FreeプランLiteプランStandardプランPremiumプラン
月額料金

0円

9,900円29,000円49,000円
オーダー数50件まで100件まで800件まで2,000件まで
OMS/POS/カート/モール連携×

 

上記にプラスで受発注管理システム連携の費用が月額10,000円加算されます。在庫管理システム単体の簡易的機能としては、無料プランもあるため、使い勝手を試してみるのも良いでしょう。スタートアップ企業におすすめです。

 

 

ハンズフリー作業が可能!現役物流会社開発の「クラウドトーマス」

「クラウドトーマス」は現役の物流会社関通により開発された在庫管理システムです。リング型のスキャナーを使用すれば、ハンズフリーで作業できます。

 

関通社内で利用されているため、導入前の現地調査が可能。また上位システムの「クラウドトーマスPro」では、「アパレル」「食品」「医療」業界に特化したWMSが提供されています。

 

料金体系は以下の通りです。

 

月額料金

基本料金(5アカウントまで)

75,000円
追加アカウント料金(1アカウントにつき)5,000円
追加ショップ・荷主料金50,000円

 

安定した物量が稼働する倉庫におすすめです。

 

高い技術でロボット連携・海外利用も可能「ロジザードZERO」

「ロジザードZERO」は1,452現場で利用されている高機能なWMSです。AGVやAMRと呼ばれる物流ロボットとの連携や、英語・中国語・タイ語・ベトナム語に対応するなど、最新の技術に積極的に取り組んでいます。

 

料金は顧客ごとに異なりヒアリング後の提示と示されており、非公開となっています。システム開発費、基本料金+従量課金制の月額費用が発生するようです。

 

大量出荷があり、海外の物流拠点進出も見据えたEC事業者におすすめです。

 

EC事業者向けの在庫管理システムの選び方は以下の記事でも解説しています。

現場が語る、通販向け在庫管理システム/ソフトの選び方とおすすめ

 

「CROSS MALL(クロスモール)」でEC 物流を最適化

logistics

「CROSS MALL」を運営するアイルは創業30年、5000社のサポートを行ってきました。サポートにも定評があり、ユーザーのリピート率は「98.4%」(2021年7月末調べ)だといいます。

 

複数店舗のEC運営をカバーするのみならず、外部連携により物流全体の最適化を図れます。「出荷が間に合わない」「誤出荷が増加」という事態になる前に、「受発注管理システム」と「在庫管理システム」で対策をしてみてはいかがでしょうか。

 

ネクストエンジンなどの類似サービスも以下の記事で紹介しています。

EC担当者必見!導入必須の在庫連動システム5選! 

 

 

 

アフターコロナを見据え、今やるべきEC・物流対策とは?

新型コロナウイルスの影響で、EC業界にはどんな影響があった?アフターコロナでの事業の変化に備えて、EC・物流担当者は今何をやるべき?

在庫リスク分散に備えた物流対策やOMO・オムニチャネル対応などご紹介いたします。
1. 新型コロナによる通販・EC市場への影響
2.市場の変化から生じるニーズの変化
3.対策①:OMO・オムニ進行 〜小売店舗・卸のEC化〜
4.対策②:在庫リスク分散トレンド 〜フルフィルメントの併用〜
5.対策③:在庫リスク分散トレンド 〜3PLの併用〜