現場が語る、物流アウトソーシング(3PL)で失敗を防ぐポイント

こんにちは、ロジクラの斉藤です。

自社業務の効率化・コストカットを図る際、まず最初に思い浮かべるのが物流のアウトソーシングではないかと思います。現在は大手からベンチャーまで、多数の物流アウトソーシング(3PL)専門の会社が存在し、会社毎に様々なサービスが提供されています。

物流アウトソーシング(3PL)のメリットはたくさんあります。しかし、いざ自社倉庫を使った在庫管理から卒業し、物流のアウトソーシングを始めようとすると、何を基準に物流アウトソーシング(3PL)を選べばいいのか、戸惑われる方もいるのではないかと思います。

ここでは、物流アウトソーシング(3PL)にあたって失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。

失敗を防ぐポイント① 現状の課題・求める条件の整理をする

物流アウトソーシング(3PL)を検討する際、最も重要なのは、物流アウトソーシング(3PL)に何を求めているか、何を達成したいかという、条件や課題の整理です。ここで最初に気をつけなければならないのは、物流アウトソーシング(3PL)は「物流の丸投げ」ではないという点です。

会社が抱える物流の課題や、物流アウトソーシング(3PL)によって求める結果は、会社ごとに全く異なります。これらの前提条件を整理しないまま全てをアウトソーシング先に任せきりにしてしまうと、「求めていた結果と異なる」といったことから、最悪の場合、「コストが前より高くなってしまった」「業務効率が以前と変わらない」といったケースに至ることさえ考えられます。

したがって、物流アウトソーシング(3PL)を検討する際は、現状の物流コストの把握だけでなく、自社の商材の特徴や業務の整理を行うことから始めてみてください。たとえば、食品・化粧品であれば以下のような項目が考えられます。

  • 厳格な品質管理が必要
  • 小ロットで多種類のラインナップがある
  • 化粧品製造業などの資格が必要
  • ギフトラッピング

また、アパレルであれば「ささげ」と呼ばれる、商品の撮影・採寸・原稿といった作業が含まれていることもあります。自社がどういった商材を扱っており、どういった業務で発注・入荷から発送処理まで行っているのか、いま一度整理してみてください。

また、自社倉庫の管理担当者へのヒアリングを行うことも非常に重要です。ほとんどの場合、各社独自のチェック項目や作業の流れがあります。例えば、急な商品の入庫や発送が必要になった場合にどうやって対応しているか、といった項目は確認しておいたほうがいいでしょう。

これらを把握しないまま物流アウトソーシング(3PL)先を決めてしまうと、思わぬところでオプション料金が発生してコストカットが実現できなかったり、自社で管理できていた項目がアウトソーシングによって管理できなくなってしまう可能性があります。商材や業務の整理によって現状の課題を把握し、物流アウトソーシング(3PL)に求める条件をある程度リストアップできたところで、アウトソーシング(3PL)業者の選定を開始してみてください。

失敗を防ぐポイント② アウトソーシング(3PL)業者の選定のコツ

インターネットで検索すると、多数の物流アウトソーシング(3PL)業者を見つけることができます。この中から、前項でリストアップした課題・条件を満たす業者を選んでいくことになります。チェックが必要になるのは、主に以下の3項目です。

  • 業務の範囲
  • 倉庫の立地
  • 料金

チェック項目①:業務の範囲

まず「業務の範囲」ですが、ここでは前項でリストアップした課題・条件を満たすかどうかをチェックしていきます。ここで気をつけなければならないのは、「コア業務をアウトソーシングするか」を考えることです。

現在の物流アウトソーシング(3PL)業者は、非常に多岐にわたるサービスを展開しており、かなりの業務を任せることが可能です。しかし、自社でやらなければならない業務(コア業務)については、例えその業務も含めたアウトソーシングが可能であったとしても、委託するかどうかは必ず検討が必要です。例えば、専門的な知識が必要な商品を扱っている会社がコールセンター業務も含めて物流アウトソーシング(3PL)業者に委託したことで、サービス品質が低下してしまったという話もあるようです。

チェック項目②:倉庫の立地

次に「倉庫の立地」です。当然ながら、遠い場所よりも近い場所に発送するほうが輸送費は安く済みます。そのため、自社の商品がどこに向けて発送されることが多いのかを確認し、なるべくその周辺に倉庫を構える物流アウトソーシング(3PL)業者を探すのがいいでしょう。

チェック項目③:料金

最後に「料金」です。料金面で納得できるかどうかは非常に大切です。一見すると非常に安価な業者でも、自社の毎月の取り扱い件数を確認して見積りを出すと意外に高額になってしまうケースもありますので、他社との比較を含め慎重な検討が必要です。

ただし、料金の安さだけを優先し、前項でリストアップした条件が達成できない業者を選んでしまうと元も子もありません。必ず、候補となる物流アウトソーシング(3PL)業者が、上記3項目の条件をどれだけ満たすか、比較検討してみてください。

物流アウトソーシング(3PL)業者を紹介してもらう

だだ、ここまで細かく条件を挙げていくと「自力で探すのは大変だ……」と思われる方もいるかもしれません。そういった場合、他社が利用している物流業者を紹介してもらうことで、希望条件が満たせる業者が見つけられることもあります。

また、現在自社で在庫管理に関するソフトウェアを使っている場合、ソフトを開発している会社の担当に相談するといった方法もあります。利用しているソフトの担当は単に物流の知識も豊富なだけでなく、自社の在庫管理の状況を把握しているという点で、相談するにはうってつけです。「ソフトしか作っていないだろうから、物流アウトソーシングの相談をしても無駄かもしれない……」と考えず、試しに声をかけてみてください。

失敗を防ぐポイント③ コスト以外にも目を向ける

物流アウトソーシング(3PL)を検討する大きなきっかけの一つがコストカットです。ただし、前述の通り料金だけで業者を選定すると、それだけ失敗のリスクも高まります。繰り返しになりますが、重要なのは最初にリストアップした課題や条件を満たしているかどうかをしっかり比較・検討することです。物流には、以下のような様々な機能があります。

  • 輸送・配送
  • 保管
  • 包装
  • 荷役
  • 流通加工
  • 情報処理

これらの各場面において、自社が求める水準を満たす業者かどうか、しっかり見極める必要があります。

また、選定した物流アウトソーシング(3PL)業者に、希望通りの結果を出してもらうために重要なのが、積極的な情報開示です。返品や在庫管理業務、入出荷業務等のイレギュラー業務を含めた様々な情報をアウトソーシング(3PL)業者と共有することで、トラブルが回避できるだけでなく、アウトソーシングのスケジュールが遅滞することなく完了することにも繋がります。

失敗を防ぐポイント④ 環境の変化に対応する

物流を取り巻く状況は、常に変化しています。例えば「物流 法改正」といったワードで検索すると、毎年のように新たな法制度が登場していることがわかります。

物流だけでなく、物価上昇に関する法制度や、取り扱い商材に関わる法制度も、自社の物流に大きな影響を与えます。また、高速道路の開通やドローンといった技術の進歩など、交通インフラの開発が物流に新たな選択肢を与える可能性もあります。それだけでなく、自社の商材の変化によって、必要な機能も変わっていくかもしれません。

こうした変化に柔軟に対応していくためには、前述の通り、物流アウトソーシング(3PL)業者と積極的に情報を共有し、その都度運用フローやルールを決めていくことが重要です。

定期的な情報共有で物流アウトソーシング(3PL)業者とのコミュニケーションを積極的に行い、社内外の急な変化にも対応できる連携体制を構築しましょう。

さいごに

ロジクラでは、全国の倉庫事業者様と連携し、当社が最適な物流代行を行える物流アウトソーシング(3PL)をご提案しています。無料で、個別の相談会も実施していますので、お気軽にご連絡ください!