
【保存版】ライブコマース事例6選!(国内及び海外事例有)
現在、中国を中心に世界で注目を集めている販売形態がライブコマースです。ライブコマースの内容を知り、国内や海外で導入後に成功を収めている事例をチェックしてみましょう。また、代表的なライブコマース配信サービスの紹介もしますので、新たな販売チャンスの参考にしてください。
目次
ライブコマースとは
ライブコマースとは、ECサイトやSNSでのライブ配信動画を活用して、視聴者と配信者がコミュニケーションを取ることができる新しい対面型のオンライン販売です。リアルタイムで配信される動画で商品やサービスを紹介し、コメント機能を通じて視聴者の質問などに答えられます。
これまでのECサイトでは困難だった双方向のやり取りを通じて接客できるのがメリットです。視聴するユーザーにとっても、静止画やテキストだけでは伝わりにくい商品の魅力が分かりやすくなるというメリットがあります。
【国内】ライブコマースの成功事例
ライブコマースは現在、世界で市場を拡大させています。日本でも徐々に認知度が高まり、実際にライブコマースを活用する企業やブランドも増えています。実際の導入事例についてチェックしてみましょう。
三越伊勢丹
百貨店の三越伊勢丹では、国内でもいち早くライブ配信サービスを導入した企業です。2019年2月からお歳暮やお中元の商品を紹介するライブコマースを開始し、華やかなパッケージ、生産者とバイヤーによる商品開発の背景、こだわりの食材などを視聴者の質問に答えながら配信しています。
オンラインならではのライブ感あふれるトークが好評で、2020年のお中元のライブコマースでは視聴者数は3万人を超える反響がありました。ライブコマース経由としては過去最高の売上を達成し、オンラインストア全体としてもお中元は前年の約2倍の売上となるなど大きな成功を収めています。
(参考)https://www.mistore.jp/shopping/
シップス
シップスでは、2020年5月から「SHIPS SHOPPING TV」というライブコマースを開始しました。タレントやインフルエンサーを起用せず、ショップスタッフがおすすめアイテムやコーディネート例などの着こなしを紹介しています。あえて有名人を使わないことで、視聴するユーザーは実際の店舗で買い物をしているような臨場感を味わえます。
導入時は複合ブランド「シップスエニィ」でスタートしましたが、スキルを向上させ、数か月後にはシップスのメンズライン、レディースラインにもライブコマースを拡大させました。現在では1~2週間に1本のペースで動画を配信し、シップスのEC売上高は100億円を突破を見込んでいるそうです。
(参考)https://www.shipsltd.co.jp/default.aspx
ユニクロ
ユニクロでは、2020年12月末から「UNIQLO LIVE STATION」というライブコマースを開始しました。ファッションに精通した人気スタイリストやモデルのライブ配信を見ながら、商品の購入が行えます。
「セールで買い足したいマストバイアイテム」や「全身1万円コーデ」など、ユニクロの実用性あるアイテムをおしゃれに着こなせる技が注目され、好評を得ています。2021年6月には人気女優の今田美桜さんを起用し、ファンを始め多くの若年層がライブに参加したことでも話題になりました。
(参考)https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/live-commerce/
【海外】ライブコマースの成功事例
世界では北米を中心にライブコマースが市場を拡大させています。AmazonやGAPなど、日本でも有名な企業が続々とライブコマースに参入し、大きな成果を得ています。海外のライブコマース導入事例についてもチェックしてみましょう。
Amazon Live
Amazonでは、「Amazon Live」として毎日20件以上のライブが配信されています。主にインフルエンサーを起用したライブ配信が多く、ライブコマースを利用できるのは、Amazonの登録者やアメリカの店舗所持者です。
ライブコマースの内容は多様性に富んでおり、チャンネル数が多いのが特徴です。インフルエンサーのジュリアナ・クレアさんが紹介した「ネスプレッソ Vertuo Next コーヒー&エスプレッソマシン」が、Prime Dayの初日に販売ランクを427,000%上昇させたことでも話題になりました。
(参考)https://www.amazon.com/live
GAP&ウォルマート
ウォルマートは「Walmart Shop Along」というサイトを開設し、月に1〜2回の頻度で、提携ブランドのライブコマースを配信しています。クオリティの高いコンテンツをウォルマートが提供し、GAPのオーガニックコットンやリサイクル素材を使った400点以上の製品を紹介したことでも話題になりました。
Adobe Commerce, Akamai, Cloudflareといった複数のCMS、CDN、データクラウドサービスを連携させてサービスを提供しています。
RICE FORCE
RICE FORCEは日本のコスメブランドですが、中国のソーシャルメディアとして親しまれているサービス「Weibo」でライブコマースを行った際には、再生数1.2万回、コメント1,184などを獲得し、約50万円の売上金額を獲得しました。
中国のライブコマースの市場規模は17兆円ともいわれており、中国のライブコマースユーザーはインターネットユーザー約9.4億人のうちの3割強を占めています。日本での商品を海外ユーザーに販売するという市場拡大にもライブコマースが成功している例といえるでしょう。
(参考)https://www.riceforce.com/
代表的なライブコマース配信サービスの紹介
国内外で成功しているライブコマース事例を見ると、ライブコマースの活用に関心を抱く方も多いでしょう。そこで、ライブコマース導入に使える代表的な配信サービスをご紹介します。大きく分けてSNS型とECモール型に分けられるので、それぞれの特徴に着目して導入を検討してください。
SNS型
自社のSNSアカウントやインフルエンサー・芸能人が自身のアカウントからライブ配信を開催する方法です。自社商品やブランドのファン、有名人のファンが閲覧することが必然的に多くなります。ライブコマースで活用される注目のSNSは以下のとおりです。
世界最大級の動画配信プラットフォームです。2019年から動画下部に商品を直接表示する広告フォーマットを新たにリリースするなど、ライブコマースの需要に対応しています。2021年1月時点では、Youtubeでライブ配信を行うのにチャンネル登録者数が1,000人以上であることなどの条件が設けられています。
幅広い年齢層がメインSNSとして使用しているのがInstagramです。ユーザーは普段から慣れ親しんだSNSを通じて視聴できるので、気軽にライブ配信に参加しやすくなります。アパレルブランドをはじめさまざまな企業が利用しており、インフルエンサーや有名人による配信も活発です。
17LIVE(イチナナ)は、国内ダウンロード数が1000万を超える人気のライブ配信アプリです。アーティスト、アイドル、お笑い芸人、スポーツ選手など、さまざまな著名人のライブ配信を行っています。2019年11月からはライブ配信を通じて商品を販売する「HandsUP」がスタートしました。
「大丸松坂屋百貨店」「株式会社ファンケル」など日本を代表する企業や「WEGO」「EGOIST」など、若者に人気のアパレルブランドも続々参入していることでも話題になっています。
「Pococha(ポコチャ)」は、株式会社ディー・エヌ・エーが運営する2017年にスタートしたライブ配信アプリです。一般の方が老若男女関係なく配信者として活躍しており、配信者と視聴者との距離感が近く、交流が盛んに行われているのが特徴です。普段から見慣れている配信者が商品を紹介することで、深い共感が得られやすいというメリットがあります。
ECモール型
ECモールを活用してライブ配信を開催する方法です。配信をおこなうには出店者アカウントの取得や審査が必要なECモールもあります。
楽天のECサービス「楽天市場」でのライブ動画配信機能です。本格提供は2021年11月と、新しいサービスとして話題になっています。出店店舗は、各店舗ページで最大90分間のライブ動画配信を行うことができます。楽天市場内で開催する人気企画「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」、季節のイベントなどと連動することが可能です。
「Yahoo!ショッピング LIVE」はYahoo!ショッピング内のライブコマース機能です。IOS版は2017年から、アンドロイド版は2018年からサービスを開始しました。配信をおこなうには出店者としてのアカウントの取得が必要です。
まとめ
流行や市場拡大を狙ってライブコマースを始めると売上アップが見込めるでしょう。しかし、急な売り上げの向上は、商品の売り切れや発送の遅延などのトラブルのリスクも同時にはらんでいます。。売上と顧客満足度を両立させるため、急な出荷量の増加に備え、十分な物流面の対策までをセットで考えておく必要があります。
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