
「スマレジ」で店舗の在庫管理が簡単に!料金プラン・機能・在庫登録を解説
「スマレジ」 とは、在庫管理もできるPOSシステムです。無料から利用でき、iPad・iPhone・iPod touchアプリを活用できる利便性から、登録店舗数は110,000店舗を突破しています。(※2022年4月現在)在庫管理機能はオムニチャネル対応。オンライン・オフラインで複数店舗を持ち、効率化や顧客接点の強化を考える事業者にとって、有効なシステムです。
とはいえ「どのように使えるのか具体的にわからない」「有料の上位プランにする必要があるのか?」といった不安が残ってしまうケースもあるでしょう。
本稿ではスマレジの在庫管理に着目し、おすすめのプラン、在庫管理方法、機能を解説したのちに、さらに便利な使い方もお伝えします。導入前の不安を解消しましょう。
目次
【在庫管理に着目】スマレジ5つの料金プラン
スマレジには5つの料金プランが用意されています。スタンダード・プレミアム・プレミアムプラス・フードビジネス・リテールビジネスと分けられ、それぞれ料金設定は以下の通りです。表は横方向にスクロールできます。
プラン名 | スタンダード | プレミアム | プレムアムプラス | フードビジネス | リテールビジネス |
月額料金 | 0円 (1店舗のみ) | 4,400円/店舗 | 7,700円/店舗 | 11,000円/店舗 | 13,200円/店舗 |
在庫管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
API連携 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
すべてのプランで簡易的な在庫数の管理機能が利用可能です。具体的には「在庫数の登録」と「販売による在庫調整」ができます。まだ導入していないのであれば、無料のスタンダードプランを試しに使ってみるのも良いでしょう。
「プレミアムプラン」より上位のプランはAPI・外部システムとの連携が可能です。カートや決済サービスと併せて利用するには、有料プランの検討が必要になります。
商品数の多いアパレル業やその他小売業における複数チャネルの在庫管理には、「リテールビジネスプラン」が対応しています。このプランの詳細は後述します。
関連記事:現場が語る、無料で使える在庫管理アプリのおすすめ・メリットと注意点
スマレジの在庫調整・登録手順【リテールビジネスプラン以外】
では、無料のスタンダードプランでも使える在庫登録・調整の手順を見ていきましょう。一度手順を追いながら操作をすれば、すぐに慣れてしまうはずです。
ここではパソコンからの在庫調整方法を解説します。事前に商品登録を済ませてください。
(1)まずトップ画面から「商品」>「在庫調整」をクリックします。
(2)次に「店舗」を選択します。※事前に要店舗登録
(3)次に「商品コード」、「入荷数量」を入力し、登録をクリックします。このとき「商品を選ぶ」から商品検索が可能です。また入荷数量に「ー(マイナス)」で数量を入力することで、在庫を落とせます。
(4)「在庫一括登録が完了致しました」と表示されれば、在庫の反映が完了です。
在庫数を登録しておけば、商品の販売数が自動で引き落とされ、手持ちの在庫数が把握できます。在庫はCSVから一括登録も可能です。1店舗のみの運営で、かつ取り扱い商品も少なければ、この機能だけでも充分有効でしょう。
スマレジの高度な在庫管理5つの機能・特徴 【アパレル・小売業におすすめ】
スマレジを使いこなし、仕入れから出荷、拠点間の在庫調整などをデータ上でシームレスに行いたい場合には「リテールビジネスプラン」に登録する必要があります。複数店舗展開されている事業者であれば、このプランでないと効率的な在庫管理は難しいでしょう。
リテールビジネスプランで利用できる5つの機能を紹介します。スマレジ公式のYouTubeも参考になりますので、併せてご覧ください。
出典:【スマレジ】小売店向け最上位プラン!高度な在庫管理について。
在庫の履歴照会
仕入れから出荷まで、履歴の参照ができます。
特定の商品を追跡したいときに、時系列を追って確認が可能です。
- 仕入れの日時
- 保管店舗(倉庫)
- 販売日時
在庫差異やクレームの発生時の原因の追究に役立ちます。
棚卸機能
棚卸機能は、好みにあわせて3つの方法が選択できます。
- 予定していた在庫数に対して、実数を数値で入力する方法
- 商品をスキャンし、棚卸しする方法
- 予定数を紙で出力し、棚卸しする方法
在庫差異の把握や棚卸し中の販売数に対する調整も可能です。「リテールビジネスプラン」以外では予定在庫を紙に出力する機能のみ利用できます。
店舗間在庫移動機能
複数店舗運営や倉庫からの在庫補充・取り寄せといった「拠点間の在庫移動」が、スマレジ内でスムーズに行えます。他店に対し出庫依頼をしたり、入庫予定に基づいて検品数や欠品数を入力したり、と仕入れ・入庫・出庫までのデータ連携が可能です。
iPad、 iPod touchなどの端末から操作が可能なため、店舗での取り寄せでは、お客様をお待たせせずに対応できます。
発注・入荷・出荷登録機能
スマレジ内で発注登録を行うと、入荷担当者に「いつ・何が入荷するか」入荷情報の通知設定ができます。複数店舗がある場合には、発注時に各店舗に配分する機能も。
過去の発注履歴、入荷履歴、出荷履歴は蓄積され、検索が可能です。
API連携「スマレジ」×「ロジクラ」の在庫管理でできること
スマレジの特徴として、API連携で拡張できる機能の幅広さも挙げられます。その中でも、倉庫のオペレーションをスマホで効率化する在庫管理システム「ロジクラ」を導入すれば、店舗と倉庫のリアルタイムな在庫連動が実現します。
- 「スマレジ」は店舗
- 「ロジクラ」は倉庫
2つの側面からオペレーション効率化を推進します。では、「スマレジ」×「ロジクラ」連携の特徴をチェックしましょう。
スマホ活用でコスト削減
在庫管理を正しく、効率的に行うためにバーコードリーダーでの読み取りは有効です。ロジクラはスマホをバーコードリーダーとして代用できます。バーコードリーダーの購入費おおよそ30万円を削減できるだけでなく、操作に慣れているスマホを活用すれば、従業員の教育コストも削減効果も期待できるでしょう。
「AsReader(アズリーダー)」というiPhone用のジャケット型バーコードリーダーを採用しており、読み取りもスピーディーです。
過剰在庫および欠品の防止
店舗と倉庫(EC)の在庫を分ける必要がなくなり、過剰在庫を防止できます。
昨今「店舗受取(BOPIS)」や「ショールーム型店舗」など多様な販売形態に対応していく事業者が増えています。欠品が発生しないよう運営するために店舗と倉庫(EC)の在庫を区別して管理しているケースでは、余分な在庫を持ちすぎている可能性が高いでしょう。
欠品への懸念、過剰在庫をクリアにするには、リアルタイムでの在庫反映が鍵となります。ロジクラの在庫管理はスマレジに瞬時に反映されるため、オムニチャネルへの対応を可能にします。
ヒューマンエラーを低減
「スマレジ」×「ロジクラ」の連携で2つの観点からヒューマンエラーの低減が可能です。
まず1つ目がスマホスキャンにより、目視に頼らない検品ができる点です。商品を確実に一つずつ読み取ることで、検品精度が向上します。
2つ目が倉庫(EC)と店舗間の在庫に対し、余計な人の手を介さなくても良い点です。システムがそれぞれ分かれていると、CSVデータの作成、読み取りなど、何かとヒューマンエラーを起こしやすくなります。ヒューマンエラー低減とその工数の削減効果は大きいといえるでしょう。
詳しくはこちらもご覧ください
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店舗のPOS在庫管理には「スマレジ」!
「スマレジ」の在庫管理は基本機能に搭載されています。無料で始められるため、まずは登録をして、POSシステムと在庫管理の使い勝手を試してみるのが良いでしょう。操作がしやすいと感じるはずです。
そのうえで、必要であれば有料の「リテールビジネスプラン」やAPI連携を検討してみましょう。使い方次第で、事業効率化・販売促進に役立つはずです。

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