
D2Cブランドが将来「物流」で失敗しない為の「バーコードの作り方」
みなさんこんにちは。無料で使える在庫管理ソフト「ロジクラ」の長浜です。
物流システムを提供している職業柄、創業2年くらいのD2Cブランドの社長様とお会いする機会が非常に多いのですが、創業当初から「バーコードの仕組みを知っていればよかった~」とか、「商品マスタの作成にもっとこだわればよかった~」という声をよく聞きます。あまりにもよく相談されるので、今回は立ち上げ間もないD2Cブランドの方向けに、創業初期から「物流」のことを考えた「商品マスタの作り方」、特にバーコードについての様々なナレッジを提供していければと思います。記事を見て参考になったらよければシェア等お願いします。
目次
そもそも「商品マスタ」って何?
ECや物流をやる上で必ず必要なデータが「商品マスタ」です。商品マスタとは、商品名や商品コード、型番やJANコード、商品画像などの商品情報のことです。あまり難しく考えずに、「商品マスタ」と言ったら商品情報のことなんだなと思ってください。
バーコードが持つデータを本当に理解していますか?
将来物流のことを考えると、バーコードは必ず必要になってきます。創業間もない頃は販売量も少ないので品番などの特定の番号があれば出荷作業も比較的やりやすいですが、将来販売量が増えてくると物流のシステムや仕組みが必ず必要になります。物流をスムーズに行うためには現在はバーコードが最も合理的な手段の1つです。(将来はバーコードがRFIDに変わるという議論がありますが、ここではその話はしません。)
バーコードの中にも正確には様々な種類がありますが、今回は日本で一番身近にあるJANコードを載せてみます。JANコードは正確にいうとバーコードの種類なのですが、コンビニで買う商品には必ず付いている13桁の数字のことです。
では、このバーコードがどういう情報を持っているかを知っていますか?スーパーで買い物をするとレジでハンディを使って赤外線を飛ばしてバーコードを読み取りますよね?ほとんどの人は、この白黒の線のバーコードの中に商品名や価格などの「商品マスタ」のデータが入っていると勘違いをしています。
実は、このバーコードは商品名や価格の情報は持っておらず、単なる番号のデータしか持っていないのです。ではスーパーのレジの仕組みはどうなっているかというと、このバーコードの番号を赤外線で読み取って裏側でこの番号を持っている商品マスタを検索し、「この番号は、この商品名なんだな」というのを紐づけているだけなのです。
将来、出荷量が増えてきて物流を委託しようとする際には、必ずそれらの「商品マスタデータ」の提出を求められるのでしっかりと商品マスタを作るようにしましょう。
どうやってバーコードの番号を作るの?
ではコンビニなどで買う商品に付いているバーコードの番号はどうやって作るのか?と、その前に、バーコードの番号の構成を見てみましょう。
ややこしいですね。バーコードを作るのは結構大変です。国内のバーコードは45もしくは49から始まる数字で作られているのがほとんどで、3桁目から9桁目が事業者コード、10桁目から12桁目が商品コードで、最後にチェックデジットという、計算上で算出する番号を振ることで赤外線で番号を読み取ることができます。
そしてこのバーコードの番号ですが、なんと有料なんです…。
これだとスタートアップにはキツいですよね…。
でも大丈夫です。無料で使える在庫管理ソフト「ロジクラ」を使えば無料でバーコードを作ることができます。
ロジクラのバーコード番号の仕組み
上記で説明したように、日本では「45」もしくは「49」で始まるバーコードを事業者が購入して利用する仕組みです。しかし、世の中に流通する全ての商品にバーコードの番号を振るとコストが高いので、独自で番号を割り振る仕組みがあります。
それは、「インストアコード」と呼ばれる仕組みです。インストアコードは、流通用のバーコードと桁数は同じですが、各桁に対する意味付けを店舗毎で自由に設定できます。独自のコード体系ですので、自社内又は自店舗レジでは利用できますが、逆に他店舗にも流通する一般的な用途では使うことができないというデメリットもあります。ただ、他社に卸したり、世の中に1つしかないバーコード番号を持ちたいということが特にない場合には、インストアコードの仕組みを採用すればいいと思います。インストアコードは「20~29」から始まる番号で作るのが一般的なルールです。
ロジクラを使ったバーコード番号生成
弊社の提供する在庫管理システム「ロジクラ」ですがこのインストアコードを一発で作成することができます。具体的に見てみましょう。
作り方その1:PCで1つずつ作成する方法
まずは、PCからバーコードを1つずつ作成する方法を見てみます。
1.PCでロジクラのページにログイン 2.メニューバー:商品を選択 3.商品一覧ページで「商品を登録」をクリック 4.取扱い商品を試しに1つ登録してみる ロジクラを使うとこれらの手順だけで、商品に対して自動でインストアコードを割り当てます。 次に、バーコード自体の発行方法を見てみましょう。
1.PCでロジクラのページにログイン 2.商品一覧を選択 3.先ほど登録した商品を選択する。 4.A4ラベル発行を選択する。 5.QRコードでのラベルが出力される(ブラウザのタブが開きます) 参照 ラベルの発行
すると、PDFデータで1つ1つのバーコードが作られます。あとはこれを印刷するだけです。
追記:ロジクラで出力されるバーコードはQRコードになります。一般のバーコードと見た目は変わりますが、持っているデータや情報などは全て同じものとなりますのでご安心ください。どうしても従来の横長のバーコードを作成されたい場合は、ロジクラからラベル用CSVを出力し、バーコード作成ソフトなどをご利用ください。
作り方その2:Excelなどでまとめて一気に作成する方法
次に、複数の商品マスタに一気にバーコード番号を割り当てる方法を見てみましょう。
1.PCでロジクラのページにログイン 2.商品一覧を選択 3.「インポート > CSV商品登録」を選択 4.画面右上から「CSVテンプレート」をダウンロード 5.ExcelでCSVを開いて、列に従ってCSVデータを保存 ※このとき、バーコードの項目は空欄で保存します。 6.作成したCSVデータをアップロードする これらの方法によって、お持ちの商品マスタに対してバーコード番号を一気に割り当てることが可能になります。 後は前述の入荷作業に従って、ロジクラでバーコード(現在はQRコード)を作成してください。
まとめ
このように、バーコードの番号や、バーコードそのものを作るにはかなりの労力がかかります。弊社の提供するクラウド在庫管理システム「ロジクラ」は、20社以上のD2Cブランド様からのご要望にこたえる形でバーコード番号とバーコード(現在はQRコード)を作成することができます。
ちなみに、ここまでで説明した全ての機能は完全無料で利用できるので是非ともクラウド在庫管理ソフト「ロジクラ」を使ってみてください。